瓦礫の中のゴールデンリング

アニメを作ってます。アニメがお仕事です。

糞演出はここにいるぞ。

某巨大掲示板の「糞演出家を晒すスレ」でN氏、I氏とともに糞演出家ビッグ3として扱われることになって久しい僕ですが、あそこに書き込んでる人は誰なんだろうとときどき思います。立場的にああいう書き込みをする業界人(であれば)というのは制作がほとんどだと思いますが、直接仕事でかかわった人たち何人かは頭に浮かぶのですけど、大体その人たちは匿名で書き込んで憂さを晴らすような地位にはいないのですよ。
僕は自分が100%完璧にできる演出だと思ったことはありません。当たり前のことですけど。くちさのない人たちは「お前は演出以前だ」と言いたいのかもしれませんがそれも結構。かかわった作品でポカをやって次の仕事がその会社からは来なかったなんてことは別に珍しくないし、逆に評価してくれた監督や会社もあったわけです。ここ数年、余り仕事がなかったんだけど、仕事をしてほしいので連絡を取ろうと、出入りしていたスタジオに連絡を入れたら「そのひとってすごい年寄りの人ですよね?」と何を勘違いしたのか返されて困ったという監督さんがいて、後でその話を聞いて笑いました。
来た仕事を「ネットの評判」を理由に断られたこともありましたね。ほぼ某巨大掲示板のことだと思います。
僕は演出として仕事を始めたのが、某制作会社に勤めていた時でした。出向先の会社で、内緒で演出処理をやってたら、「今のままでは出向してくれている意味がない」から「処理をやれ」と僕に勧めてくれた社長の言葉を「お前を出向させてる意味がないと言われたからクビ」という会社のプロデューサーの行き違いで放り出され、知人の紹介でフリーの演出として仕事を貰ったというのがよし、最初の表向きの仕事だと思ったら。結局「実力不足だ」と降ろされて悶々としてたところに別の知人演出から「逃げるから後を頼む」ということで受けたのが、クレジットに出た最初。もう11年も前ですよ。そこの会社が酷いところで、制作をタダ働きさせてて、僕もギャラを払われずじまい。
僕は仕事を選びませんでした。制作を信頼できないと思うか、どう考えても無理なスケジュールである以外はなんでも受けました。逆に仕事上で制作が僕を信頼できないということは勿論ありました。今でも仕事は来れば大体なんでも受けます。なんでも受けたおかげで酷い目にあったことは何度もあったのですが反省しておりません。
大体、ここ何年も表立った仕事をそんなにしてないのに「ビッグ3」とはこれいかにと思ったりしてな。