瓦礫の中のゴールデンリング

プロフィールはこちら https://profile.hatena.ne.jp/mitahiroshi/

初めてのこともいろいろ。

最近、ある作品の演出で、業界の大手でかかわったことのなかった某社の仕事を初めてやっています。直接元請から受けた仕事ではなく、グロスの制作会社を通してですが。で、なんというかこれも初めてというかあまりなさそうなことですが、制作から「演出志望の原画マンの仕事をみて遣ってほしい」というわけで共同で演出のチェック作業などをしています。

「教える」とか「指導する」のは柄ではないし、教えるほどの技量もないと思いますので、チェックの終わったものをこちらで気ままに通したり直したり。

僕自身は一応の師匠がいましたが、もうしばらく前に亡くなりました。技術的なことで教えてもらったことと言えば、コンテを課題として描いて、講評され、イマジナリーラインについて言われたくらい(教わらなくても学ぶ程度のことですが、素人でしたので)で、あとはその時その時の監督や作画さんに教わったり学んだり、自分で考えてやってみたり、だったし、師匠になれるようなえらい身でもないし、もう古臭い徒弟制度の時代でもないだろうと気軽にやってます。実際師匠と弟子みたいな関係で育てられる演出家は最近は少ないんじゃないか、と思いますが。人について教わる以外に技術について学べなかった昔よりも、解析可能な映像の素材や理論に触れる機会は、ネットの動画や書物など大量にあって、どう考えても最近の若い世代のほうが技術的な蓄積を利用したりすることには有利だと思いますよ。

他人のやった演出チェックに重ねてチェックする、というのは降りたとか逃げた人の後始末でずいぶん今までもやってますが、自分の手でないものというのはある程度客観視できるというか落ち着いてみることができて面白いですね。年寄りなりに学ぶことはまだあり、もっと良い仕事になるようにしていきたいものです。

楽しいお仕事。

処理しかやらない人って、なににやりがいを感じてるんだろ
まぁ、やりがいは人それぞれなんだろうが、コンテ切らないで演出やって楽しいのか

 てなことが某巨大掲示板の「糞演出家を晒すスレ」に書き込まれてます。

僕は今もコンテの仕事を求めていないわけではないし、名刺にも「アニメーション演出/絵コンテ」としておりますが、絵コンテの仕事は10年以上やってません。端的には依頼が来ないから。なぜ依頼されないのかははっきりは分かりません。月一本コンテをやるんだ、と課してた時期もありましたが、続きませんでした。次から次へと「処理」だけの仕事で忙しくなってしまって常態化するしね。

で、コンテ切らないで演出やって楽しいのか?、というならまあ楽しいですよ、と思います。

絵コンテによる画面のコントロールこそが演出なのだ、あるいはコンテと処理両方一括でやってこそというファンダメンタルな意見もそれはそれで正しいと思いつつ、じゃあ例えば「後処理」の実作業をしないでコンテだけ切って楽しいの?って感じ。楽しいとは思いますが。それと同じ。

現実に「コンテ」と「処理」に分けられている前提があって、どっちかが(とりわけ「処理」と呼ばれる演出の実作業が)やりがいを感じられないほどにくだらない、価値のないものだろうか?問う方もそうは思ってはいないだろう。

僕が演出の作業で一番楽しいのはカッティング(編集)です。ある面ではコンテを描くより、「楽だ」という意味ではなく楽しい工程だと思ってます。一番面倒でやりたくない作業は(演出ならみんなそうじゃないかと思うが)リテイク処理(やらないとは言ってない)。そして仕事は、当たり前だが楽しみとやりがいばかりでできてはいないのだ。

絵コンテと演出を分ける、というのは演出家の(やりがいがあるかとかそういう)問題では実はなくて、制作体制だったり、制作の発注の問題で、「処理屋」だつって馬鹿にするなら仕事出すな、とも思います。だって他人の描いたコンテの処理をすることを求めてるのは制作じゃないですか。あの掲示板に書き込んでいる人たちは(発注者の立場を代弁する人が多いので)大半制作だと思いますから、そのことは顧みてほしいものです。

暑いねえ。

すっかり暑くなってきて、自転車漕ぐのがしんどい季節になってきました。でも仕事は続くのだ。

1年ちょっと前、50歳になってしまい、どう数えても人生の中で稼働時間の半分は過ぎたなあ、まだ何も成し遂げていないのに、とこれまで生きてきた時間よりこの先は短いのだから、毎日を大切に生きていきたいと思いますよ。

いつの間にやら。

1月と2月で5本、テレビで演出担当した作品が流れるという(うち2月末の1本はまだ作業中。たぶんぎりぎりまでかかる)、よく分からん状況です。昨年春に納品して宙ぶらりんになってたやつとかも含んでですが。仕事はあるに越したことはない。ありがたいことです。

最近のお仕事。

今年は結構仕事してた。

昨年末から某長寿シリーズのレギュラーが入ってくれたので、家計的には非常に助かっています。当てのない個人事業主なので安定したシリーズの仕事は正直喜ばしい。

秋番組では1本演出。あと1本、クレジットに出ない仕事でコンテ撮のタイムシートをつける、というのをやりました。両方とも大急ぎの仕事でしたが、もう放映されました。

現在レギュラーと並行して、1月番組のシリーズ2本が作業中。さて来年はどうなることやら。