妖精に出会った。
4ヶ月放置。十数年前、というか15年以上前か、毎日のように書いてたのは何だったんだろうな。よくそんなに書くことも暇も意欲もあったな。
相変わらず悲鳴を上げながら仕事をしています。
抱えていた仕事を7月末にある程度目途をつけるつもりだったのが、妖精さんが来たおかげで、滞ったモノを片付けつつ、随分と遅延しながら今日やっと目標に到達。病み上がりに時間が無くなりダビング前の間に合わせを仮チェックでやらざるを得なかったものをもう一回本チェックするのに手間取ってしまい、あら大変。
制作はよく「仮でいいですから出してください」と軽く(軽いつもりではないだろうけど)言うけど、仮のOKにするのは手間がかかるんだってば。多くの場合箸にも棒にもかからんような 上りをどうするのかという算段になるので、ダビング作業に堪えるような修正は結局全部描き直しということになるし、ダビング後の目算もつけとかなきゃならんし。出せないから「仮」という話なのでな。
まあそういうわけで何倍も時間を使ってしもうたよ。やっと最後のカット出せてホッとしました。で、またこれから新しく波がやってくるのだが。終わりは来ない。
近々のオンエアはあまりないけど、抱えてる仕事の大半が来年以降の放送だ。ちょっと休んで落ち着きたいんだけどなあ。
やあもう春だよ。
春まで仕事したらちょっと休むのだ、と思ってたのだが、全然そういうわけにはいかなくて、4月からのクールで放映が決まっているのは今のところ2本だけだが、ずっと先納品の仕事も含めてどかどかと仕事を持ってくる制作に「できない」と言えずに自分の首を絞めるのはなんかの罰ゲームでしょうか?やると意外にできてしまうのが不思議だよ。今の時期がたぶん演出を始めてから一番忙しいし、作っている内容的にも良いと思えるのだが、まあ早く暇になりたいです。
そうは言っても、暇になるというのは収入がなくなることでもあり、食えない時期の経験からも仕事はあるに越したことはなく、「仕事よこせ」と「働きたくねえ」の葛藤は続くのだった。
疲れたよ、パトラッシュ…。
3月12日までで、1月シーズンの担当演出話数オンエア、11本となりました。制作自体はだいぶ前からされていて、去年の夏に納品終わってたものもあるのですが、怒涛の3か月だったな。未放送の手伝い仕事(連名クレジットになる予定)があと2本残ってますが、そちらの作業もあらかた終わり、来シーズン以降の仕事をやってます。4月期はあまり放送作品はないと思うが、仕事は続く。
こんて、こてんこてん。
「コンテはこれからも機会があればやるつもり」と言った端から、今日は先日上げたばかりの絵コンテ話数の演出打ち合わせをしてきましたよ。昨年からコンテをやりたいと思って何本か最近仕事を受けていて、久しぶりなのともともとそうだからなのと両方でなかなか上げられない状態ですが、体を慣らせば自然とスピードは上がってゆくだろうと思ってます。
まだ今シーズンのお仕事が残ってるので並行しつつ。
付き合いがいいんだってさ。
クロージング。
カッティング用素材づくりの仕事しながら、スタジオで久しぶりに会った制作と業界のあれこれを話してて、二人ばかり知り合いが亡くなっていたことを知る。だいぶん年上の人と僕よりも若い人。二人とも演出だった。
ディレクター、とはいっても世間的にはあまり話題になることもない。アニメの演出経験者程度では新聞の死亡欄に載るわけでもなく、業績の評価も知っている人だけのものになる。作品のエンディングクレジットだけが後に残る。墓銘碑だろうか。仕事と人生が全く重なるわけではないが、僕らの、確かに生きていた証の一部にはなるかもしれない。