1月と2月で5本、テレビで演出担当した作品が流れるという(うち2月末の1本はまだ作業中。たぶんぎりぎりまでかかる)、よく分からん状況です。昨年春に納品して宙ぶらりんになってたやつとかも含んでですが。仕事はあるに越したことはない。ありがたいことです。
半世紀。
この前、50歳になりもうした。
残りの人生がどれだけあるのか判りませんが、50年生きてたからもう少し生きられるだろう。
終末の世界で。
毎日ブログ書いてた頃が懐かしいなあ。…というわけで久しぶりに。
現在3本お仕事が動いていますが、内2本は停滞してます。
ご多聞に漏れずウイルスさんの猛威のおかげで、スタジオが動いてなかったり音響作業が止まってたり。
4月番組の後半の話数作ってますが、ダビングが延び延びになってていつできるのか、予定通りの放送ができるのか謎です。結構制作期間が長い作品だったのがずるずると伸びてゆくという。
既に定番作品は再放送シフトに入り、1クールの作品は次のクールにとかなってますが、春の番組を夏に付け替えてそれで終わるかというのも大いに疑問です。一部で、元々の夏番組と合わせて豪華な布陣になるという期待もあるようですが、夏までにどうにかなっているとは思えないというのが実感です。テレビアニメの放映の状態が元に戻るには少なくとも半年、もしかしたらウイルスがひと段落しても制作や放映、配信の元の形態には 戻れないかもしれません。
また廃業せざるを得ない会社、人が多数出てくるのではないかと思っています。
確かな見通しは誰にもありません。フォースとともにあらんことを。
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最近始まった新しい仕事が荻窪の会社から東久留米の会社にグロスに出されてるもので、話が来たときはあまり乗り気じゃなかったんですが(荻窪の方がだいぶ前に書いたゲーム原作のPVで途中下車したところだったので向こうの心証が悪かろうと)、制作にも過去の事情があるけど…と正直に話したのだが、別に気にしてないらしくそのままスルー。制作プロデューサーも同じ人だし、ユルイ業界だなあと改めて感じています。まあ、あの時の作品自体上がってきた原画の素材がユルユルでどうしようもなかったり、美術設定が2枚しかない、3Ⅾと2Ⅾを組み合わせるカットの方法が決まってなくて、打ち合わせもしてないし、と足らないものだらけの状況だったので一方的に気にすることじゃないかもしれないが。
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18日の火事、というより放火事件は胸が苦しくなりました。
京都アニメーションの仕事を熱心に追いかけていたファンでもなく、仕事上のつながりを持っていたわけでもないのですが、こんな理不尽なことで人の命が奪われていいはずはなく、同業者としてうらやましく思っていたスタジオが一瞬にして壊滅させられてしまったことに、言葉にならないものがこみ上げてきます。
だからせめてこんなことを気の利いた発言だろと発しないでほしい。
書かれてることの事実関係にしても、いきなり1973年に手塚プロダクションが瓦解したってそれなに?73年に倒産したのは虫プロダクションだよ。スタジオぴえろは手塚系(虫プロ系)じゃなくてタツノコプロの人脈だよ。デタラメ書いてんじゃねえよ!
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白石やxxなんかはは
現場でも演出の見つからない時の最期の手段と認識されてると思うわ
と某巨大掲示板で言われておりましたけれども、最期の手段が僕レベルってちょっとひどくないですか。こっちも最上の演出レベルだとか思ってるわけじゃないですけど、それなりに人の仕事は助けてきた(演出がいない、途中で降りてしまった、逃げたとかの案件やら時間が極端に足らない案件)し、相手に感謝もされてきたんですよ。それ以外にも普通に演出の仕事してるし。演出になった頃からで慣れっこではあるんだけど、「演出がいなくなったから」って理由で依頼してくることに演出側に何の責任もないし、制作の責任だと思うんだけど、なんでそんなに偉そうなんだよ。バカだろうお前ら。少なくとも僕に依頼してくれる人はそんな人いないよ。