瓦礫の中のゴールデンリング

アニメを作ってます。アニメがお仕事です。

クロージング。

カッティング用素材づくりの仕事しながら、スタジオで久しぶりに会った制作と業界のあれこれを話してて、二人ばかり知り合いが亡くなっていたことを知る。だいぶん年上の人と僕よりも若い人。二人とも演出だった。

ディレクター、とはいっても世間的にはあまり話題になることもない。アニメの演出経験者程度では新聞の死亡欄に載るわけでもなく、業績の評価も知っている人だけのものになる。作品のエンディングクレジットだけが後に残る。墓銘碑だろうか。仕事と人生が全く重なるわけではないが、僕らの、確かに生きていた証の一部にはなるかもしれない。