瓦礫の中のゴールデンリング

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初めてのこともいろいろ。

最近、ある作品の演出で、業界の大手でかかわったことのなかった某社の仕事を初めてやっています。直接元請から受けた仕事ではなく、グロスの制作会社を通してですが。で、なんというかこれも初めてというかあまりなさそうなことですが、制作から「演出志望の原画マンの仕事をみて遣ってほしい」というわけで共同で演出のチェック作業などをしています。

「教える」とか「指導する」のは柄ではないし、教えるほどの技量もないと思いますので、チェックの終わったものをこちらで気ままに通したり直したり。

僕自身は一応の師匠がいましたが、もうしばらく前に亡くなりました。技術的なことで教えてもらったことと言えば、コンテを課題として描いて、講評され、イマジナリーラインについて言われたくらい(教わらなくても学ぶ程度のことですが、素人でしたので)で、あとはその時その時の監督や作画さんに教わったり学んだり、自分で考えてやってみたり、だったし、師匠になれるようなえらい身でもないし、もう古臭い徒弟制度の時代でもないだろうと気軽にやってます。実際師匠と弟子みたいな関係で育てられる演出家は最近は少ないんじゃないか、と思いますが。人について教わる以外に技術について学べなかった昔よりも、解析可能な映像の素材や理論に触れる機会は、ネットの動画や書物など大量にあって、どう考えても最近の若い世代のほうが技術的な蓄積を利用したりすることには有利だと思いますよ。

他人のやった演出チェックに重ねてチェックする、というのは降りたとか逃げた人の後始末でずいぶん今までもやってますが、自分の手でないものというのはある程度客観視できるというか落ち着いてみることができて面白いですね。年寄りなりに学ぶことはまだあり、もっと良い仕事になるようにしていきたいものです。