瓦礫の中のゴールデンリング

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楽しいお仕事。

処理しかやらない人って、なににやりがいを感じてるんだろ
まぁ、やりがいは人それぞれなんだろうが、コンテ切らないで演出やって楽しいのか

 てなことが某巨大掲示板の「糞演出家を晒すスレ」に書き込まれてます。

僕は今もコンテの仕事を求めていないわけではないし、名刺にも「アニメーション演出/絵コンテ」としておりますが、絵コンテの仕事は10年以上やってません。端的には依頼が来ないから。なぜ依頼されないのかははっきりは分かりません。月一本コンテをやるんだ、と課してた時期もありましたが、続きませんでした。次から次へと「処理」だけの仕事で忙しくなってしまって常態化するしね。

で、コンテ切らないで演出やって楽しいのか?、というならまあ楽しいですよ、と思います。

絵コンテによる画面のコントロールこそが演出なのだ、あるいはコンテと処理両方一括でやってこそというファンダメンタルな意見もそれはそれで正しいと思いつつ、じゃあ例えば「後処理」の実作業をしないでコンテだけ切って楽しいの?って感じ。楽しいとは思いますが。それと同じ。

現実に「コンテ」と「処理」に分けられている前提があって、どっちかが(とりわけ「処理」と呼ばれる演出の実作業が)やりがいを感じられないほどにくだらない、価値のないものだろうか?問う方もそうは思ってはいないだろう。

僕が演出の作業で一番楽しいのはカッティング(編集)です。ある面ではコンテを描くより、「楽だ」という意味ではなく楽しい工程だと思ってます。一番面倒でやりたくない作業は(演出ならみんなそうじゃないかと思うが)リテイク処理(やらないとは言ってない)。そして仕事は、当たり前だが楽しみとやりがいばかりでできてはいないのだ。

絵コンテと演出を分ける、というのは演出家の(やりがいがあるかとかそういう)問題では実はなくて、制作体制だったり、制作の発注の問題で、「処理屋」だつって馬鹿にするなら仕事出すな、とも思います。だって他人の描いたコンテの処理をすることを求めてるのは制作じゃないですか。あの掲示板に書き込んでいる人たちは(発注者の立場を代弁する人が多いので)大半制作だと思いますから、そのことは顧みてほしいものです。