瓦礫の中のゴールデンリング

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昨日、今日となぜか先々週カッティング(編集)があった某作品の別話数のコンテ撮素材の作成を依頼されて作業。カッティングは明日。演出は頼まれた時点では決まってなかったようで、もしかしたら監督任せになるのか?10年くらい前だと、「担当の演出が作るものだし責任が持てない(自分の担当話数であれば何とでもなるけど)」とこの種の仕事は断っていた。まあそうも言っていられない事情(家計とか)もあり、小遣い稼ぎに時々やっている。

今回は演出がいないという状況で仕方なくですが、担当演出がちゃんといるのに「経験が浅くて作れないので」(まあこれも仕方ない)「他の仕事で忙しいので作れない」(百歩譲って仕方ない)というので話が来たりします。僕は1日か2日しか時間をかけないのでぎりぎりでコンテが上がって時間がないときなどに便利な人だと思われているのかもしれません。

制作の時からずっとコンテ撮が当たり前で編集後に何とかする(見通しが甘くて何とかならない場合も多いです)のが当たり前の現場が多かったので、最低限こうしておけば大丈夫だろうという経験則でやるわけですが、「色付き」(完成したカット)でのカッティングは苦手です。カットが完成しているということは、それなりに時間も手間もかかっているのですが、時間がかかると人間は自分が前に作業した内容をどんどん忘れていく。カットの間の辻褄が合わなくなったり、カット間の繋ぎの自由度も落ちる。アフレコやダビングで制作の進んでいくものと合わせて様子を見ながらの方が僕は作りやすいんです。

例えば今、ハリウッドの映画など、特に3Ⅾの派手なアクションなどがあるもの(「シン・ゴジラ」や「君の名は。」でも採用されている)で使われているプリヴィズの手法は日本のテレビアニメの編集方法に近いものかもしれません。あらかじめ映像コンテを完成させたうえでカットを差し替えてゆくというものですが、テレビアニメには「定尺」(放送時間とCMの時間がフォーマットとして決まっているので、編集時に全体の尺を決め込まなければならない)というものがあって、一度決めたものをいじることが少し難しい(フィルムの時代にそれやったら叱られる案件ですがデジタル時代には割と柔軟になりました)というのがだいぶ違うところです。