瓦礫の中のゴールデンリング

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仕事を。

最近仕事が少なくて困っていたのですが、3月から始まったやたらと長丁場の、1本終わるのに半年かかるみたいな仕事でフーフー言ってたところに、大急ぎの仕事が2本立て続けに入ってきて、昨日は三鷹で1本分のコンテ撮用タイムシートを作り、今日はまた別の会社に行ってコンテ撮の準備を一日で終える予定…。「いいように使われている」と言えなくもないのだけど、もともと演出になるときに「便利な人」になりたかったんだよな。制作の時に演出の仕事を見てて、もっと効率的にできるんじゃないか、とか思っていたので。

演出始めて17年、その時感じていたことがどうだったのかというと、半分は正しかったが、半分は間違っていたと思います。人間はそんなに便利になれないし、都合に合わせて便利にできることがいいことばかりでもないということです。身体の健康やメンタル、経済状態、仕事上の人間関係を保っていくこと自体が難しくて、その上能力的な研鑽や向上を仕事を通じてしなくてはいけない。結構なムリゲーだなと。

最近一部で話題の6月に1年以上遅れた劇場アニメを公開するという監督の行いを見ていて、自分に似たような人だな、とも思う訳です。特に絵が描けるわけでも決定的な演出能力があるわけでもなく、失敗の経験もあるしそれなりに業界歴が長くて食うことに危機感を抱いている。あちらが少し年下だが、同じような年代で、違うところと言えば僕は監督をやったことがないしこれからもないだろうから演出の仕事をどうつないでいくのかというところで仕事のことを考えるということでしょうか。「作家」じゃないのでねえ。