瓦礫の中のゴールデンリング

アニメを作ってます。アニメがお仕事です。

かっちんぐ。

今日は阿佐ヶ谷でカッティング(編集)を一本。3時からの予定だったのだが、1時にスタジオに行って、チェックをやってたら、編集も監督も手が空いてるので、と前倒しで始まり、4時半終わり。方南町に自転車で移動してレイアウトチェックしてたら、武蔵野の某社から電話が来て、急ぎの仕事を頼まれる。即断はできないのだが、ここ何年も仕事くれー、食えませーん、ってやってたのが嘘のように話が来るんだけど、何が起こっているのか。
大体一昨年春から去年の春まで僕は、金がないから建設現場でバイトしてたのだ。(その前にもそういう時期はあった)朝8時前に現場に行き、着替えて装備つけて8時にはラジオ体操から始まる朝礼に出る。10時まで働き30分休憩、12時から1時まで食事と休憩、3時から30分休憩、5時に終わり…毎日これをやりながら業界の仕事が来たら夕方からスタジオに行って、チェックして帰り、翌朝の現場に遅刻しないように寝る。その間に弁当も作ったりして。実は割と健康的生活だったかもしれない。しかし業界仕事が忙しくなってきて数ヵ月も並行してやってると、サイクルの全く違うダブルワークを続けるのが辛くなってきて、アニメの仕事に専念するのがよいという結論に達し、現場仕事はしばらく休んだり。相変わらずお金はないので、その間どう生きてたかというのはみっともない話で言いたくはない。
10年前にはいろいろな仕事を並行させてやっててこのブログで過去に一遍に削除した記事で書いた「35日間に7本カッティング」などというお前シリーズ監督でもないのに馬鹿じゃないかと思うような仕事の仕方(当然だが進捗状況やゴールが違うからできた話)で、某巨大掲示板の糞演出スレでもからかわれる始末でしたけど、カッティングほど演出にとって楽しい作業はない。その当時は苦しくもあったけど楽しかった。
自分ももう、アラフィフなので色々ちゃんとやんないとなあと思いつつ。