瓦礫の中のゴールデンリング

アニメを作ってます。アニメがお仕事です。

なんだろうな。

ちょっと前やってた仕事で、最初に監督と打ち合わせしてから1ヵ月以上作画打ち合わせが終わらない、という困ったちゃんなことがありまして、どうするのか、これじゃ間に合わないよ、と制作に質しても要領を得ず、結局制作がアニメーターを確保できなかったということらしいですが、見込みなしで仕事を請けちゃいかんですよ、一月も前から話来てるのに、ということに尽きるのだけど。そうは言ってもどうやら原画が不足していて、制作が人を集められず、あちらこちらで似たような事態が起きてて。最悪放送が「落ちる」てなことになる例が増えているようです。
作画崩壊」というような言葉を面白がって使う人がいますが、その大半は作画が崩壊しているのではなく、制作体制の問題です。
話は変わりますが、数ヵ月前、前から知り合いのある制作会社の社長から電話があり、「演出を探してる知り合いの会社に紹介(携帯の番号を教える)してもよいか」と問い合わせされました。仕事はあるに越したことはないので、「はいいいですよ」と返事してから件の会社からは何の連絡もなく、社長氏と一昨日電話で話した時に「ところで、あの話どうなったの?」と訊くと「え、打ち合わせ当日に来なかったって言ってましたよ」
ぽかーん。その会社から一度として電話来てないし。電話が来てたとしても僕は出てないし。まず挨拶、打ち合わせの日時の約束で数回は電話があるはずで当日行かなかったならその時も電話は来るはずで。僕がその電話対応を全部忘れているというありそうにない想定を除くと、件の会社の制作がこちらに連絡をしなかったか、連絡がつかなかったのを放置したというのが一番ありそうなことだな。こちらも信用商売なので、打ち合わせをすっぽかしたように言いふらされるとねえ。
何のつもりでそんなでたらめを言ったのか知らんけど。アニメ業界の崩壊があるなら制作から始まるだろうと僕は思っているのです。